Glósóli

うーん

情報学環・学際情報学府の院試受験レポート

情報学環・学際情報学府の修士入学試験を受けました。

受験にあたりこういう情報が欲しかったけどネット上に出回ってなくてやや困ったという経緯があるので、ここでは主に情報学環の学務係から聞き出せなかったことなどを書いておきます。要するに半分は意趣返しです。今回受験したのは先端表現情報学コースだったのでそこについては詳しく。

※怒られが生じた場合この記事が消える可能性があります。受験を考えている方はこの記事をコピペして保存したりしておくとよいかと思います。

目次

一次試験 / 二次試験の合格者数
先端表現のアルゴリズムの問題
二次試験について

一次試験 / 二次試験の合格者数

本年度の修士課程入学試験の一次試験と二次試験の合格者数です。
一次試験の合格者数はなぜか非公開になってしまうのでここで公開されるという結果を招きます。

出願者数 一次合格者数 二次合格者数
社会情報学コース 58 (6) 23 (2) 20 (2)
文化・人間情報学コース 51 (7) 41 (6) 23 (2)
先端表現情報学コース 34 (0) 27 (0) 23 (0)
総合分析情報学コース 30 (0) 19 (0) 14 (0)

カッコ内は特別選考枠の人数、カッコ外の数字は一般選考枠と特別選考枠の合算になります。

先端表現のアルゴリズムの問題

本年度の先端表現の一次試験における第二問です。
過去のものとだいぶ傾向が違ったのでメモっときました。
(3) と (4) の問題文はうろ覚えなので多少間違ってるかもしれません。

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(1) 以下の C 言語によるプログラムにおける (a), (b) の出力結果を答えよ.

#include <stdio.h>

int f(int *i, int *j) {
  *i += *j + 4;
  printf("%d,%d\n", *i, *j); // (a)
  return *i + *j;
}

int main() {
  int x = 2;
  x = f(&x, &x);
  printf("%d\n", x); // (b)

  return 0;
}


(2) 自然言語処理における JIT (Just in Time) コンパイレーションとは何かを簡潔に記し,その効用を述べよ.

(3) アルファベット Σ = {a, b} からなる数列で,長さが奇数となるものと一致するような正規表現を示せ.ただし,α* は 0 回以上の繰り返し,(α | β) は α または β であることを示す.

(4) アルファベット Σ = {a, b} からなる数列で,aabbbab のように a が奇数回出現するものと一致する正規表現を示せ.正規表現の記法については前問のものと同一とする.

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以上です。(1) もサービス問題と見せかけてひっかけなので、全体的にできるやつが解いてくれという問題構成なんだと思います。僕は全体的にできません。

ちなみに第一問の数学は誘導ありの最小二乗法の問題(ベクトルで微分してどうこうするやつ)のみで、第三問の機械系の問題はやや機械力学+ほぼ現代制御でした(他の選択問題見てない…)。

二次試験について

服装
会場をざっと見た感じスーツ8割、私服2割という感じでした。もちろん私服だからといって落ちるということはありません。

面接試験の内容
研究計画をわりと作り込んで発表したところその内容についてガッツリ質問されました。具体的な方法の部分よりも基本的なコンセプトについて多く訊かれた憶えがあります(景観シミュレーションというニッチな分野をついたためわかりづらかったというのもあると思いますが)。

ちなみに面接が始まったあたりで出願時に提出した研究計画書を面接官の先生方が回し読みしていたので、やはり出願の時点で研究計画をきっちり練っておく必要があります。とはいえ主査(志望している先生)の方以外はそりゃあ時間もないしちゃんと読めてないな(失礼)という印象がややあったので、そういう心構えで質疑応答の想定をしておくと良いのかなと思います。もちろん面接官にもよるので一概には言えませんが…。

あと他の大学院も受験しているか、受験しているならそちらも合格した場合どちらに入学したいか、ということは全員訊かれるっぽいです。


<4/22 追記>
なんか学環のホームページ見たら僕が受けた年の過去問も公開されるようになっていて引いています。前は直近3年分の試験問題は見れないみたいな仕様だったのに…おのれ何らかの仮想敵…